HANA、バラエティ番組で開花する愛され力 鋭いパフォーマンスとは裏腹な愛嬌溢れるキャラクター性

HANA、バラエティ番組でも開花?

 BMSG×ちゃんみなによるガールズグループオーディション『No No Girls』から誕生した7人組ガールズグループ HANAの冠番組『HANA-CHANnel』(日本テレビ系)が、メジャーデビュー日の4月2日24時59分からスタートした。 “実ボ” (実力の暴力)と呼ばれ親しまれるNAOKOを筆頭に、これまで実力面に重点を置いて語られることが多かった7人だが、今回の初バラエティで、彼女たちの個性やキャラクターにはどのような新発見があったのだろうか。

HANA / ROSE -Performance Video-

 初回では、松岡茉優と伊藤沙莉、アイナ・ジ・エンド、加藤諒、広瀬アリスら『No No Girls FINAL』を現地で鑑賞したという芸能界のHANAファンからの豪華メッセージが放送された。アイナ・ジ・エンドからのメッセージで「アイソレーションをしながら歌う方法が知りたい」と問われたNAOKOは、ポイントは「筋トレ」であると明かす。それを聞いたKOHARUは、「NAOKOの練習方法を尊敬している」と話し、「(NAOKOは)“自分の楽しい”と“練習”をうまく掛け合わせるのが特技」だと、オーディション期間に同じ宿舎で過ごしていた彼女のストイックさ・ポジティブさについて教えてくれた。こうした観察眼と、人の良いところをまっすぐ相手に伝えられる誠実さが、KOHARUの素敵なところだと思う。

 MAHINAに対してはアイナ・ジ・エンドから、「声とマイクの相性の良さの秘訣を教えてほしい」とメッセージが。これに対してCHIKAは、「(MAHINAはラップの時も)喋り声に近い声だからノリがいい」「(普通は喋り声と歌声が違うけど、MAHINAは)喋り声、ラップ、歌のグラデーションで、だからラップがうまい」とボーカルに向き合ってきた時期が特段長い彼女だからこその見解を伝える。すると、それを聞いたMAHINAは「へぇ!」と拍子抜けした声で合点。ステージでは度肝を抜くかっこよさで魅了している彼女だが、ステージを降りるとやはり最年少……いや、赤ちゃんのような可愛さのギャップで視聴者を骨抜きにしてしいた。

 加藤諒からはMOMOKAに対し、『No No Girls FINAL』で披露した「PAIN IS BEAUTY」のステージでダンスパートが少なかったことから、一番後ろの席から「踊って~!」と叫んでいたと明かされた。これに対しMOMOKAは、「ダンスブレイクが短いかなと思いながらもパフォーマンス重視で考えていたので、曲が決まった時に “この(墨汁を身体に塗る)パフォーマンスがしたい” というところからどうしようか考えていった」「(ちゃんみなからオーディション中に) “ダンスにストイックになりなさい” と言われたことは心に留めて練習していたけど、パフォーマンス全体を考えて作っていった」と当時を振り返る。MOMOKAがダンスに課題を抱えていたのは振り返れば懐かしい思い出だが、誰もが驚くほどの成長っぷりを見せた最終審査の裏側を聞くと、あらためて彼女がいかに自分のやりたい音楽を突き詰め、自分の気持ちに誠実に音楽と向き合っている表現者なのかが分かるだろう。

 広瀬から寄せられた「(運動不足なので)“アリス頑張れ” という言葉が欲しい」というリクエストには、“お尻カマキリ”元祖である4次審査CチームのメンバーだったKOHARUを筆頭に、CHIKA、MAHINAを含めた3人が談笑しながら円になって話し合い、息ぴったりの“カマキリダンス”で応える仲の良いシーンも。進行役を務めた辻岡義堂アナウンサーからの「アリスカマキリ!」に「“アリカマ”です!」と略して応えたCHIKAの、ふとした瞬間のギャルっぷりにも、プロデューサーの血を受け継いでいることを感じてとても微笑ましい時間だった。

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